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別冊FLYERS-web オススメ絵本

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んぐまーま

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『んぐまーま』
大竹伸朗/絵、谷川俊太郎/文、クレヨンハウス

これまで、おしゃれな赤ちゃん絵本として贈り物に使ってきたこの本を、息子のファーストブックに選んだのは、ごく自然な流れだった。
教育とかじゃなくて、TVのない我が家ではお楽しみのメディアとして、絵本を重宝している。

2ヶ月になった頃だったろうか。あやしついでに絵本を見せたら、
思いのほか興味津々。
早速読んでみると、じっと画面を見て静かに聞いていた。

初めは舌をかみそうだった谷川さんの言葉も、10回を越えると
なめらかに転がるようになってくる。
そうして何度も絵本を開くうちに、さらにこの本をすごいと思った。
子どもと一緒に読むと、なじみの本でも改めて気づくことが多い。

たとえば絵。
画面の美しさに気を取られ、つながりをよく見ていなかったが、
わりとわかりやすいストーリーがある。
男の子の一日。お母さんのいるおうちに帰るまで。

たとえば文。
谷川さんが人の話す言葉の入口に立ってこの文を考えたのだろうということ。
息子を観察していると、「んぐ」は「話したさ」が生まれてから
語ろうとする初期の言葉だとわかる。もどかしい「んぐ」。
もう少し経つと、「まーま」が出てくるのかな。

主人公のぴんく君が遊ぶ過程では、
バラエティに富んだ言葉の遊具が用意されていて、とても楽しい。
谷川さんはこれまでにも赤ちゃん絵本を出されているが(『もこもこもこ』)、んぐまーまは更に新しい。大竹さんの絵とともに前衛的でありながら、詩情もあり、さっぱりした明るさが気持ちいい。
世界に類を見ない一冊かも。

赤ちゃんはもちろん、自分で読めるようになったらこれまた面白いのでは。
「ごりんぐん ぼみんずん どぎんむん みみてか」
小学1年生くらいの男の子がおどけて笑っている姿が目に浮かぶ。

今は腕の中におさまるこの柔らかくて小さい赤ちゃんも、
そんな風に周りの笑いを誘うようになるのかしら。
そして更にいつか、おじいちゃんになっても
もぐもぐしながらこの絵本を孫に読んでやるなんて場面が、あったりして?
母の妄想は果てしなく続く。

セットでオススメ
『ごぶごぶ ごぼごぼ』駒形克巳/作、福音館書店
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by flyers-ehon | 2009-09-19 12:36 | オススメ絵本
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