ブログトップ

別冊FLYERS-web オススメ絵本

flyersehon.exblog.jp

カテゴリ:未分類( 4 )

vol.11『それゆけ、フェルディナント号』

b0189371_16324392.jpg

『それゆけ、フェルディナント号』
ヤーノシュ作、つつみなみこ訳、徳間書店
 
もし、手元に2冊だけ絵本を残して全部処分、
と言われたら、ひとつはヤノーシュの
『パナマってすてきだな』を選びます。
 
あかね書房から1979年に刊行された矢川澄子さんの訳で、
子どもの頃から大好きだった絵本です。
残念ながら、こちらは絶版になってしまったのですが
(形を変えて、きんのくわがた社より『夢みるパナマ』として出ています)、
ポーランド生まれのヤノーシュさんは、数々のすてきな絵本を出しています。
日本では『おばけりんご』(福音館書店)が有名かな。
どれものほほんととぼけた絵柄がすてきで、
ちょっとナンセンスな雰囲気が独特の世界を作っています。
 
 
お腹の子が要求しているのか、最近乗り物の本がより
身近に感じられるようになりました。
そこで改めて、フェルディナント号の魅力再発見。
これまで絵のすばらしさばかりに気をとられていたのですが、
単純なストーリーながら、坂を登るのに苦戦しているフェルディナント号を
助ける車がひとつずつ増えてゆく楽しさが、
じわじわとこみ上げてきたのです。
わぁまた車が増えた!しかも働く車ばっかり!
これって男の子が大喜びするわけだわ。
 
フェルディナント号にたくさんの車が連なっている絵や、
最後にスコーンと落ちがあるところ、
さっぱりした雰囲気がすばらしい。
2つゆかいなお話が楽しめます。
臨月を目前にし、赤ん坊に乗っ取られつつある私にとって
今一押しの絵本です。
 
小さい人がやってきたら、
これまでとは違った視点で絵本を、世界を、見られるように
なるのかなぁと思うと、これからとても楽しみ。
オススメ絵本のコーナーはしばらくお休みさせていただきますが、
また新しい発見をみなさんにお届けできる日まで、
どうぞお元気で!
 
 
セットでおすすめ。
同作者
『ぼくはおおきなくまなんだ』楠田枝里子訳、文化出版局
『おばけりんご』矢川澄子訳、福音館書店
[PR]
by flyers-ehon | 2009-05-29 16:33

vol.6『子どもがつくる旬の料理 1春・夏』『子どもがつくる旬の料理 2秋・冬』

b0189371_162244.jpg

『子どもがつくる旬の料理 1春・夏』
『子どもがつくる旬の料理 2秋・冬』坂本廣子、クレヨンハウス
 
久しぶりに会った学生時代の男友達が
最近料理にはまっているというので、みんなで笑った。
だって彼は大柄で、IT企業に勤めていて、
都心のマンションに住んでいるような人で、
そのギャップがおかしかったから。
 
ところが話を聞いているうちに、次第にその気持ちは
尊敬に変わっていった。
大鍋で作るというひじきの煮つけは人参・鶏肉・大豆・油揚げと
具沢山だし、豆を使ったおつまみとか、
紅茶のゼリーとか、なんか感じのいいものを作っているのだ。
それも仕事から帰った真夜中に。
 
ちょっと心を打たれた。
そういえば、10年前にも手慣れた風に台所に立って、
他の男の子たちにご飯を作っていたことがあったっけ。
やけに調味料の充実した台所だったっけ。
彼は生活を取り戻そうとしているんだな。
 
その食べ物への感覚は、たぶん子どもの頃に家庭で
培われたものなのだろうと、私はこっそり想像する。
性別に関わらず、食べ物との良い関係は人生を支えてくれる。
生きることの土台になってくれる。
 
長い前置きになったけれど、今回は食との付き合い始めを
教えてくれるのに最適な一冊をご紹介。
子どもの料理本と侮ることなかれ。エビしんじょやわかたけ煮、
桜餅など、センスあるセレクトのレシピは大人でも参考になります。
旬の食材についての知識や子どもが台所に立つときの注意点などが
図解でやさしく書かれており、親子でお料理に取り組むときにぴったり。
お子さんが大きくなったときにはひとりで作れるよう、
全ページふりがな付です。
 
「食べることだけ大切にしてきた」という母の教育方針のもとで育った私が
まんまとおいしいものを作り出す夫と一緒になったのも、
母の食育のたまものだったのかしら。
いつか人の子の親になったら(そして男の子だったら尚更)、
この本を参考に、お料理を一生の友にできるような子に育てたい。

 
セットでおすすめ『よもぎだんご』さとうわきこ、福音館書店
[PR]
by flyers-ehon | 2009-05-29 16:22

vol.4 クリスマス特別編

鈴の音が近づいてきました。
大切な人への贈り物を考えるのも12月の楽しみのひとつですね。
ねこひからはクリスマスムードを盛り上げるこんな絵本をご紹介。
 
 
b0189371_16104257.jpg

『クリスマスソングブックⅠ・Ⅱ』
児島なおみ 偕成社 各1365円
 
「きよしこの夜」「もみの木」など、おなじみのクリスマスソングが
1冊に16曲。やさしい楽譜と歌詞に添えられた児島さんの絵も
すてきです。日本語と一緒に英語の歌詞もついているので
いろんな楽しみ方ができそう。
おうちで弾くためにはもちろん、小学生のお子さんや、
しばらくピアノから離れていた大人の女性への贈り物にも喜ばれます。
 

b0189371_161181.jpg

『クリスマスのうたの絵本』
H.A.レイ あすなろ書房 1260円
 
おさるのジョージの作者レイのイラストによる歌の本は、
見ているだけで楽しい気分に。
お船やワイングラス、らくだまで音符になっていて、
楽譜が読めなくても手元に一冊置いておきたくなってしまいます。
お部屋に飾っても。
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
[PR]
by flyers-ehon | 2009-05-29 16:11

vol.3『クリスマスまであと九日』

b0189371_1672636.jpg

『クリスマスまであと九日』
エッツ&ラバスティダ作/マリー・ホール・エッツ画/たなべいすず訳
冨山房 74年刊
 
 
にぎやかハッピーなクリスマス絵本はふつうの書店に
おまかせして、「ねこひ」では静かなクリスマス部門を担当。
冬の空みたいに澄んでしんとした世界も、すてきではありませんか?
 
クリスマスを題材にした絵本はたくさんあるけど、
メキシコのクリスマスを描いたものは珍しいのでは。
ピンクと黄色のクリスマスカラーが新鮮です。

『もりのなか』『わたしとあそんで』(福音館書店)、
『海のおばけオーリー』(岩波書店)などで有名な
エッツさんの絵本は、どれも静かな祈りに満ちています。
モノクロが多い彼女の作品のなかで、
この本は部分的に色付けがされ、ビビッドなピンクが
効いたしゃれた仕上がり。しゃれていながら、
エッツさんの子どもの描き方にはとても温かい視線を感じるのです。
 
クリスマスに自分のためのピニャタというはりぼてを買ってもらう
主人公セシ。初めてマーケットに連れて行ってもらうドキドキ、
クリスマスまでのもどかしい気持ち。
文はちょっと長めだし、馴染みの少ない国のお話だけど、
自分だけのものを買ってもらうときのわくわく感や、
クリスマスの特別な気持ちは、メキシコの子も日本の子も同じ。
冬の池で泳ぐアヒルになってみたかったり、
お人形のガビナが一番の友達だったり、
きっときっと、共感した女の子ははまってしまうでしょう。
大人になるまでずっと、宝物の一冊になるに違いありません。
 
 
読んであげるなら5歳から/ひとりで読むなら7歳くらいから
 
 
[セットでおすすめ]
クリスマスやお正月の贈り物にどうぞ。
『ぐりとぐらかるた』『日本の昔話かるた』(以上、福音館書店)
  
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
[PR]
by flyers-ehon | 2009-05-29 16:07