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別冊FLYERS-web オススメ絵本

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vol.6『子どもがつくる旬の料理 1春・夏』『子どもがつくる旬の料理 2秋・冬』

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『子どもがつくる旬の料理 1春・夏』
『子どもがつくる旬の料理 2秋・冬』坂本廣子、クレヨンハウス
 
久しぶりに会った学生時代の男友達が
最近料理にはまっているというので、みんなで笑った。
だって彼は大柄で、IT企業に勤めていて、
都心のマンションに住んでいるような人で、
そのギャップがおかしかったから。
 
ところが話を聞いているうちに、次第にその気持ちは
尊敬に変わっていった。
大鍋で作るというひじきの煮つけは人参・鶏肉・大豆・油揚げと
具沢山だし、豆を使ったおつまみとか、
紅茶のゼリーとか、なんか感じのいいものを作っているのだ。
それも仕事から帰った真夜中に。
 
ちょっと心を打たれた。
そういえば、10年前にも手慣れた風に台所に立って、
他の男の子たちにご飯を作っていたことがあったっけ。
やけに調味料の充実した台所だったっけ。
彼は生活を取り戻そうとしているんだな。
 
その食べ物への感覚は、たぶん子どもの頃に家庭で
培われたものなのだろうと、私はこっそり想像する。
性別に関わらず、食べ物との良い関係は人生を支えてくれる。
生きることの土台になってくれる。
 
長い前置きになったけれど、今回は食との付き合い始めを
教えてくれるのに最適な一冊をご紹介。
子どもの料理本と侮ることなかれ。エビしんじょやわかたけ煮、
桜餅など、センスあるセレクトのレシピは大人でも参考になります。
旬の食材についての知識や子どもが台所に立つときの注意点などが
図解でやさしく書かれており、親子でお料理に取り組むときにぴったり。
お子さんが大きくなったときにはひとりで作れるよう、
全ページふりがな付です。
 
「食べることだけ大切にしてきた」という母の教育方針のもとで育った私が
まんまとおいしいものを作り出す夫と一緒になったのも、
母の食育のたまものだったのかしら。
いつか人の子の親になったら(そして男の子だったら尚更)、
この本を参考に、お料理を一生の友にできるような子に育てたい。

 
セットでおすすめ『よもぎだんご』さとうわきこ、福音館書店
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 16:22

vol.5『おふろやさん』

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『おふろやさん』西村繁男作 福音館書店

東京に来て好きになったのは、おふろやさんと坂道と商店街。
たて込んだ家々と寄り添った電信柱たち。
軒下にひしめく健気な植物の鉢。
色んな人が、いっぱい生きてるなぁ、
と思いながら路地裏を歩くのが好きでした。
 
さて、今回は『おふろやさん』。
あっちゃんがお父さんとお母さんと赤ちゃんと銭湯へ行く。
ただそれだけの絵本なのですが、絵だけで語られた
1ページ1ページからは、たくさんのおしゃべりが
聞こえてきます。
お母さんに抱かれた赤ちゃん。はしゃぎすぎた子どもらを
しかるおじいちゃん。刺青の入ったお兄さん。
脱衣所で談話する、常連客らしきおばあちゃんたち。
西村繁男さんの隅々まで楽しい絵は、いつまでも
見飽きることがありません。

色んな人が、生きてる。
それが、東京のいちばんの魅力だと思います。
風呂なし物件が激減して、経営的には難しいと思われる
銭湯ですが、ぜひ残したい町の風景です。
さあタオルを持って、おふろやさんへ!


〔セットでおすすめ〕
『すっぽんぽんのすけ』
『すっぽんぽんのすけ せんとうへいくのまき』
もとしたいづみ作、荒井良二絵、すずき出版
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 16:20 | オススメ絵本

vol.4 クリスマス特別編

鈴の音が近づいてきました。
大切な人への贈り物を考えるのも12月の楽しみのひとつですね。
ねこひからはクリスマスムードを盛り上げるこんな絵本をご紹介。
 
 
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『クリスマスソングブックⅠ・Ⅱ』
児島なおみ 偕成社 各1365円
 
「きよしこの夜」「もみの木」など、おなじみのクリスマスソングが
1冊に16曲。やさしい楽譜と歌詞に添えられた児島さんの絵も
すてきです。日本語と一緒に英語の歌詞もついているので
いろんな楽しみ方ができそう。
おうちで弾くためにはもちろん、小学生のお子さんや、
しばらくピアノから離れていた大人の女性への贈り物にも喜ばれます。
 

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『クリスマスのうたの絵本』
H.A.レイ あすなろ書房 1260円
 
おさるのジョージの作者レイのイラストによる歌の本は、
見ているだけで楽しい気分に。
お船やワイングラス、らくだまで音符になっていて、
楽譜が読めなくても手元に一冊置いておきたくなってしまいます。
お部屋に飾っても。
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 16:11

vol.3『クリスマスまであと九日』

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『クリスマスまであと九日』
エッツ&ラバスティダ作/マリー・ホール・エッツ画/たなべいすず訳
冨山房 74年刊
 
 
にぎやかハッピーなクリスマス絵本はふつうの書店に
おまかせして、「ねこひ」では静かなクリスマス部門を担当。
冬の空みたいに澄んでしんとした世界も、すてきではありませんか?
 
クリスマスを題材にした絵本はたくさんあるけど、
メキシコのクリスマスを描いたものは珍しいのでは。
ピンクと黄色のクリスマスカラーが新鮮です。

『もりのなか』『わたしとあそんで』(福音館書店)、
『海のおばけオーリー』(岩波書店)などで有名な
エッツさんの絵本は、どれも静かな祈りに満ちています。
モノクロが多い彼女の作品のなかで、
この本は部分的に色付けがされ、ビビッドなピンクが
効いたしゃれた仕上がり。しゃれていながら、
エッツさんの子どもの描き方にはとても温かい視線を感じるのです。
 
クリスマスに自分のためのピニャタというはりぼてを買ってもらう
主人公セシ。初めてマーケットに連れて行ってもらうドキドキ、
クリスマスまでのもどかしい気持ち。
文はちょっと長めだし、馴染みの少ない国のお話だけど、
自分だけのものを買ってもらうときのわくわく感や、
クリスマスの特別な気持ちは、メキシコの子も日本の子も同じ。
冬の池で泳ぐアヒルになってみたかったり、
お人形のガビナが一番の友達だったり、
きっときっと、共感した女の子ははまってしまうでしょう。
大人になるまでずっと、宝物の一冊になるに違いありません。
 
 
読んであげるなら5歳から/ひとりで読むなら7歳くらいから
 
 
[セットでおすすめ]
クリスマスやお正月の贈り物にどうぞ。
『ぐりとぐらかるた』『日本の昔話かるた』(以上、福音館書店)
  
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 16:07

vol.2『わにわにのごちそう』

『わにわにのごちそう』
 
少しずつ涼しくなって、食欲がもりもりわいてくるこの季節。
擬人化されすぎないリアルなワニのわにわにが、すてきな食べっぷりを
見せてくれるおいしそうな絵本をご紹介します。

わにわにのすまいは、さっぱりしていて気持ち良さそう。
部屋の片隅にさりげないこだわりが感じられて、
それでいて無駄なものはない生活。
ある意味、私の理想のような暮らしです。

わにわにの調理法は超シンプル。
焼いただけの肉の、おいしそうなこと!
肉の脂身がじゅわっと焼ける良いにおいが漂ってきそうです。
お皿にどーんと鶏の丸焼きを盛り付けて、
がふっ がふっ がふっ
むちゃ むちゃ むちゃ
小気味のいい豪快さで、食欲を満たしてゆきます。
レタスとかトマトとか、飛び散ってる気がするけど、まぁワニですから。
横倒しになったワニミルクのパックからちょっとミルクが垂れてるけど
気にしなーい。

小風さちさんのユーモアあふれるお話と
山口マオさんのすてきな版画が合体。
これ以上ない組み合わせで、ゆかいなわにわにのおはなしは
シリーズになっています。
個人的には、2作目に描かれた『わにわにのごちそう』が、
おふたりの息も合い、一番シンプルかつ魅力的な一冊かと。
たんに食いしん坊だからかもしれませんが…
みなさんはどうでしょうか。
どれも五感にうったえる楽しい絵本で、
小さいお子さんから大人までとりこにしているもようです。
 
セットでおすすめ
『わにわにのおふろ』 『わにわにのおでかけ』
  
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 10:52 | オススメ絵本

vol.1『魔法のことば』

「ずっと、ずっと大昔、
人と動物がともに この世にすんでいたとき
なりたいとおもえば 人が動物になれたし
動物が人にもなれた。」

中表紙をめくると、、
いきなり迫力のある星空に圧倒され、
次には広々とした気持ちの良い青空。
おごそかなことばと踊るようにして、
自由で力強い絵が次々に飛び出してきます。
からだの芯のほうに、まっすぐ語りかけてくるみたい。

エスキモー(蔑称ではないとして、あえて使います)に伝わる詩に、
染色画家である柚木さんが歌うように色と形を添わせたこの絵本は、
太古の息吹を伝えてくれるすてきな一冊です。


小さい子には、ちょっと難しいように思うかもしれませんが、
意味はよくわからなくても、はっとするような絵から
何かが流れてくるのがわかるはず。
保育園や小学校に行っている子たちはしんとして聞くかもしれません。
大人たちは、もしかして一番ゆさぶられるでしょうか。
ほんとうは、世界はとてもシンプルにできているって、
知っているはずなのに生きにくくしているものを、
ほどいてくれるから。


文と絵が絶妙な間合いで響き合うすばらしいハーモニー。
耳をすますと、世界には色んな魔法がまだまだちりばめられていて、
東京にいてさえちゃんとキャッチできるんだって気がしてきます。


セットでおすすめ
『だくちるだくちる』
V・べレストフ/原案 阪田寛夫/文 長新太/絵

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ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 
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# by flyers-ehon | 2009-05-29 10:35 | オススメ絵本